小学生だった私どもが福岡から上京してきたのは9月のはじめだった。
普通なら、当然、転居先の小学校に転校しているはずだろうが、学齢に達していたのは私と二女だったが、どこにも行っていなかった。
年が明けて、かなりした頃から、近くの小学校に通い始めた。
学校に行かなくても別になんともなかったが、東京の小学校は給食があったから、欠食児童だった私は命ながらえた。感謝している。
そんなある日、学校から帰ってくると使用していない風呂場にどこかで見たことがある荷物が高く積み上げれてあった。
よく見ると、あのちょうちんなどと入ったラッキーの第三妻宅にあったタンスや食器などであった。
それも、あそこにあったものが全部運び込まれていた。箸やちゃわんなど生活用具全部である。
私と二女が学校に行っている間に運び込んだのだが、三女も一緒に行ったのだろう。
でも、これがラッキーをして、東亞子に災いが及ぶとは夢想だにしなかった。